オリンパス12-200mmf3.5-6.3レビュー ~その1、常識外れのズームレンジが凄い楽しいんだわ!編~
どもども。
ヘボ(アマ)グラファーのもんぶらんです。
さてさて、買ったきり全然レンズのレビューが出来ていないので、サクサク進めていきたいところですが…、
ーそう簡単に書ければ苦労しないよねぇ~。ー
( ̄ω ̄;)エートォ...
ってことで、今回からは少し志向を変えて、レンズの良い点、悪い点を、トピックごとに一つ一つの記事として書いていこうと思います。
そうすれば、途中に別のレンズの話が入ってもおかしくないし、記事もコンスタントにUPできるしねぇ~ってわけで、今回取り上げるレンズはこちら!!!
ジャーン!
オリンパス12-200mmf3.5-6.3です。
(以下、12-200と書きます。)
まあ、前々から欲しいと思っていたレンズではあったのですが、タムロンの12-28mmf2.8を買ってしまったがために、購入が後回しになっていたレンズです。
今回、ひょんなことから、半日限定で、価格.comの中古価格並みの値段で、新品を買える機会があったので、清水の舞台から飛び降りる気持ちで、買ってしまいました。
(↑お前は年に何回、舞台から飛び降りてんだ?!)
で、このレンズは既に発売されてから半年以上が経過しているレンズでもあるので、今更基本的なスペックとかを書いてもしょうがないでしょうから、まずは率直に使ってみた感想を述べてみると…、
スゲェ~楽しぃ!
なんでもっと早く買わなかったのか、後悔してるくらい、楽しぃ~~!!!
ルン♪ o(≧▽≦)o ルン♪
F値が暗い、100mm以降の解像感がイマイチ、なぁ~んていう世評故に感じていた事前の不安材料なんてどこ吹く風。
撮っていて、あまりに楽しいので、今では持ち出しレンズの、ぶっちぎりナンバーワンとなっております。
お陰で、ここ最近ではなかったくらい、EM1MKⅡを持ち出す機会が増え、α7IIIの出番が減ること減ること。
αカフェへの投稿に支障をきたすくらい、今は12-200推しのEM1推しなんですよねぇ~。
正直、コイツと17mmf1.2があれば、
ー大抵のお出掛けはなんとかなるんじゃね?ー
と、本気で思い始めている自分がいまーす。
(でも、Eマウントは処分しませんけどね。)
と、ここまで書けば、
「じゃあ、12-200の一体何がそんなに楽しいのさ?説明してみ?」
と思われる方もいるでしょうから、私が楽しいと思う部分をピックアップしつつ、12-100F4PROとどっちを買おうか迷っている人(←私もかつてはそうでした)の参考になる意見を届けられたらなぁ~と思っております。
第一回目の今回ピックアップするのは、12-200の持つ「広範なズームレンジの楽しさ」です。
まずは、12-200の画角を見てみよう!
さて、もう散々やられていることなので、食傷気味の方もいるでしょうが、画角の変化を見てみましょう。
やはり、12-200と言えば、35mm判換算で24mm-400mm、倍率で実に16.6倍という、とてつもないズームレンジを持っていることがその特徴なわけですが、それはワイド端とテレ端で写真を撮ってみればすぐにわかります。
どうですか?
凄いでしょう!?
こんな長大なズームレンジを
ー一体何に使うんだ?ー
と思われる方もいるかもしれませんが、ズームができて悪いことなんてないですからね。
とにかく、街中の風景にしろ、旅行先の景色にしろ、ちょっとオシャレなカフェで食べたパンケーキにしろ、
「目に止まった光景で、撮れないものはない!」
(`・ω・´)シャキーン
と言い切ってしまってもいいくらい、画角選択の自由度が高いのがこのレンズの特徴であり、真骨頂なわけですよ。
私が思うに、写真の楽しさの根源にある感覚として、
「目に止まったものを、自分の好きな画角で切り取る。」
楽しさがあると思うんだけど、12-200というレンズの持つ、画角に縛られないフレキシビリティーは、撮り手に、この根源的な写真の楽しさを思う存分味あわせてくれるんですよねぇ~。
しかも…、
12-200は、これまでの高倍率ズームレンズに更に輪をかけたようなズームレンジなので、撮影している時の便利具合が半端ない。
まず、広角側のワイド端だけど、こちらは35mm判換算で28mmで妥協することなく、きっちり最近の標準ズームのワイド端である24mmにしてあるのが、実に便利。
ここを妥協して28mmスタートとした場合とでは、やはり撮れる写真に大きな差が生まれるってーのは、私自身は、αの標準レンズをタムロンの28-75にするか、シグマの24-70にするかで迷った時に検証済みなのだが、広角的な表現でも24mmまであればギリギリ間に合う場面が(私的には)多い印象なのですよ。
加えて、テレ端においても、35mm判換算で300mmではなく400mmと、数ある便利ズームレンズの中でも出色の性能を有しています。
正直、300mmで止めても誰も文句は言わなかったと思うんだけど、そこを敢えて400mmにしてきたのが、このレンズを作った人の大いなる狙いだったと私は思っているわけ。
と、いうのも、これまで100-400のレンズを持っていたのにもかかわらず、このレンズをして初めて、35mm判換算400mmという、非日常的な画角の楽しさと利便性に気付かされたからなんですよっ!
で、なんで、今まで400mmの画角をカバーするレンズを持っていたのにもかかわらず、その面白さに気づかなかったのかと言えば、それはレンズの持つ大きさ、重さと最短撮影距離に原因があったと言っていいと思う。
以下においては、その辺を考察してみたいと思います。
「超」のつく小型軽量レンズ
便利ズームだけということで言えば、これまでも様々なズームが発売されてきました。
多少ズームレンジが広いとは言っても、なにも12-200が特別だというわけではないんだけど、これまでの高倍率ズームレンズと比較して、12-200が革命的に凄いと思うのは…、
その大きさ、重さですよ。
(革命的ですよ!革命的に凄いの!!)
99.7センチ、455gの大きさは、マイクロフォーサーズ規格で言っても、f2.8通しとは言え、標準ズームの12-40f2.8PRO並みの大きさ、重さしかない(12-200の方がちょっと大きいけど)んだから、驚かずにはいられない。
そして、この大きさ、軽さ故に、使っている人間は、400mmという非日常的な画角を思う存分振り回すことができるというのが、このレンズの真価の一つなんじゃないか?と私は思うわけ。
なにしろ、私が持っているシグマの100-400は、一眼レフ用レンズとしては大分軽い部類に入るものの、それでも重さは1160g。
ミラーレスに慣れきっている私としては、かなり気合を入れないと持ち出せない重さのレンズであり、その長さ故の収納性の悪さもあって、「持ってはいるけど使わないレンズの筆頭」になってしまっていたんですよ。
そんな状態で
「400mmの真価を知れ!」
と言われたって土台無理な話。
結局、
ー400mmって自分に必要なくね?ー
という結論に落ち着いていたんだけど、12-200を持ってから、その印象は180度変わった。
先日も、新宿御苑の温室の中で12-40PROなどと撮り比べのテストをしてみたわけだけど、これだけ軽くて小さいと、屈んで見上げるポジションも、乗り出して見下ろすポジションも、それこそ自分がとれる体勢であればどんな体勢でも、億劫になることなく撮っていけるということに気づいたんだよねぇ~。
これで400mmの画角を使えるって~のは、相当に凄いことで、シグマの100-400なら、間違ってもとれない撮影姿勢、アングルで撮影できることで、400mmという画角の持つ表現の新鮮さや奥深さにようやく目覚めつつあるというわけなんですよ。
これこそが、多分、テレ端を400mmにした開発者の意図だったんじゃないか、と私は思っております。
弩級の最短撮影距離
そして、その400mmの利便性を更に高めているのが、その「弩級」と評してもいい、最短撮影距離。
ワイド側22cm、そしてテレ側でなんと…、
70cm
というのだから、驚きだ。
400mmの望遠で70cmまで寄れるレンズなんて、他にあろうか?いや、ない!!!
(`・ω・´)シャキーン
(シグマ100-400も比較的短いが、それでも160cmだった。)
というわけで、この最短撮影距離のお陰で、テレ端の400mmは単なる400mmではなく、異次元の400mmにまで昇華されているんですよ!
おそらく何を言ってるのか読んでる人もよくお分かりにならないだろうから、作例で見てみると…、
どうです?!
こういうことなんですよ!
ただ単にテレ端を400mmにしても、最短撮影距離が長ければ、それはあまり活用のしようがない400mmになってしまうことでしょう。
電車や飛行機を撮るには使えますが、まあ、遠いものを引き寄せるだけで、あまり使わない画角になることが予想できます。
ところが、最短撮影距離がこれだけ近いと、400mmも十分に普段の撮影で使用できる画角へと変化するわけです。
テレマクロ的にも使えますし、画角の変化をこれ一本でつけることも可能。
そして何より…、
ボケが使えるんです!!!
ぉお!!(゚ロ゚屮)屮
200mm(換算400mm)時のf値が6.3と、MFT基準で言えば「パンフォーカスかよ!」なf値なのだから、私もボケには全く期待してなかったのですが、これが意外や意外、凄くボケを生かした撮影ができるんですよね~。
この「ボケ」に関しては次回で掘り下げるので今回はあまり深く触れませんが、結局、最短撮影距離が短いことと焦点距離が長いことの相乗効果で生み出されているのは間違いないわけで、この辺も開発者の方の深い狙いが推測される部分なわけです。
100mm以降の描写はどうなの?
で、ここまで書くと、読んでいる方はおそらく、
「このレンズの100mm以降の描写は甘いってあちこちに書いてあるけど、実際のところどうなの?」
と思われると思いますので、早速、12-200の100mm以降のの描写をご覧頂きましょう。
少々色乗りが悪い感はありますが、私自身はこれでも十分満足できるシャープネスではあります。
ただ確かに、若干、眠い感じがするのも事実ですね。
人物や花ならこれでもいいのかもしれませんが、今回のような人工物ではもう少しシャープネスが欲しいところです。
そこで、ライトルーム調整をしてみました。
いかがでしょうか?
これでかなりいい感じの仕上がりになったと思います。
では、200mmでも同じことをしてみましょう。
正直、画質や解像感は、上を見たらキリがないわけですけど、私の使用目的では、補正前提とは言え、この程度のシャープネスが得られれば、全く問題ありません。
手間はかかります(1枚に10分くらい)が、撮った写真全てにやるものでもないことを考えれば、ワンハンドで換算400mmを使える利便性と十分以上にトレードオフの画質だと思ってます。
世評によると、12-200の50mm以降は、12-100f4PROのそれよりも一段劣り、100mmの画質に至っては相当のひらきがある、と言うことになってますが、私には、そもそも、12-100f4PROの100mmと、12-200の100mmを比べる意味がわかりません。
そりゃあ、同じ焦点距離を比べれば、ズーム比の短いもの(極端に言えば単焦点)が勝つに決まってますからね。
本来比較すべきは、そーゆーことじゃなくて、200mmの画質が自分として満足できるかどうか?だと思うので、この記事が誰かの参考になってくれれば幸いに思います。
と、いうことで…、
短く済ますつもりが全然短くなってないけど、今回はここまで。
次回は私も驚いた12-200のボケ味について、書いてみたいと思いま~す。
それでは、アデューー。
ヾ(*^▽^*)oヾ(*^▽^*)oヾ(*^▽^*)o